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遺言の悩み相談2
Top相続遺言遺留分Q&A

Q2.手書き以外の遺言書

遺言の悩み
私は字が下手なので、パソコンを使って遺言書を作成しようと思っていますが、問題はありませんか?
民法で定めたルール以外による遺言書は認められません。

つまり、遺言に効力はないということです。

したがって、もしあなたが自筆証書遺言を残すつもりであるならば、署名はもとより、遺言の内容はすべて自筆で行う必要があるため、パソコンやワープロで遺言書を作成してしまうと、その遺言は無効なものとして扱われてしまいます。

また、遺言は必ず書面にしなければならないため、テープレコーダーやビデオ撮影によるものは、法律上、遺言としての効力は認められていません。

※ ただし、法律上の効力がないだけであって、相続人が遺言者の意思を尊重し、テープレコーダー等による遺言に従うことは、もちろんOK!

よって、自筆証書遺言を残すのであれば、たとえ字が下手でも、必ず全文を自筆で作成してください。
自筆証書によって遺言をするには、遺言者が、その全文、日付及び氏名を自書し、これに印を押さなければならない。

2.自筆証書中の加除その他の変更は、遺言者が、その場所を指示し、これを変更した旨を付記して特にこれに署名し、かつ、その変更の場所に印を押さなければ、その効力を生じない。

【民法 第968条 自筆証書遺言】
一方、もしあなたが秘密証書遺言方式で遺言書を残すつもりでいるならば、署名以外の遺言内容については、必ずしも自筆である必要はありません。

つまり、パソコンやワープロによる遺言書でも問題はないということです。




Q3.複数枚の遺言書

遺言の悩み
亡くなった父の書斎から内容の異なる2枚の遺言書が出てきました。この場合、どちらの遺言書に従えばよいのでしょうか?
遺言は、いつでも好きなときに遺言者が自由に作成することが出来ます。

近年、遺言の重要性を知り、毎年、必ず遺言書を作成する方もいるくらいなので、相続開始後、複数の遺言書が見つかっても不思議ではありません。

しかし、内容の異なる遺言書が複数出てきてしまうと、いったいどの遺言を尊重すればよいのか困ってしまうことになります。

そこで、民法では遺言者の死亡した時点に最も近い時期に作成した遺言を優先することにしています。

つまり、相続人は遺言書に記されている日付が最も新しい遺言内容に従いなさいということです。

したがって、遺言書に記載されている作成年月日は、とても重要な意味を持つため、日付を書き忘れたり、あるいは曖昧な表記(年号の書き忘れや、平成○年○月吉日など、日付が特定できない遺言は無効)の遺言には、くれぐれもご注意ください。