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相続放棄をする際、家庭裁判所に提出することになる必要書類のひとつが「相続放棄申述書」です。

この申述書は家庭裁判所に置いてあるので、誰でも無料で入手することができますが、裁判所HPでもPDFファイルとして書式をダウンロードすることができるため、プリントアウトしたその用紙をそのまま使用しても特に問題ありません。

※ ちなみに家庭裁判所に問い合わせてみたところ、必ずしも裁判所が用意した相続放棄申述書でなければ受け付けない!というわけではないそうです。ただし、素人が自己作成したものは、必要事項が抜けてしまう恐れもあるので、弁護士等の法律専門家が作成した書面ならまだしも、できるだけ裁判所が用意した申述書を使用した方が良さそうです。




相続放棄申述書の書き方

家庭裁判所(あるいは裁判所HP)で入手できる相続放棄申述書は、次のようなものです。

ご覧になればわかるように、弁護士等の法律に詳しい専門家でなければ内容が難しすぎて理解できないという書面ではないため、特に迷うことはないと思われますが、参考までに記入例を示しておきましょう。
相続放棄申述書の記入例
相続放棄申述書サンプル1相続放棄申述書サンプル2
・収入印紙(800円/1人)を購入したら、所定の位置(黄色で四角く囲った部分)に貼り付けます。
・郵便切手代は裁判所によって、若干異なってきますが、数百円程度です。
・申述人欄で押す印は実印でなくても構いませんが、どの印鑑を使用したか忘れない(紛失しない)で下さい。

相続放棄申述書提出後の流れ

相続放棄申述書の提出先は、被相続人の住所地(または相続開始地)を管轄している家庭裁判所ですが、その後、どのような流れで手続きが進んでいくのか簡単にまとめておきましょう。


① 相続放棄に必要な書類を家庭裁判所に提出する
相続放棄に必要な主な書類
チェック 相続放棄申述書 1通 チェック 収入印紙(800円/1人) チェック 申述人の戸籍謄本 1通
チェック 被相続人の除籍(戸籍)謄本・住民票の除票 チェック 郵便切手 チェック 申述人の認印
※ その他、ケースにより提出を求められる資料が若干異なってくるため、必ず各自で確認!
矢印
② 照会書への回答・返送

数日(場合によっては1~2週間)後、家裁から、あなた本人が本当に相続放棄の申述をしたかどうか等の状況確認するための書類(照会書)が郵送されてきます。相続放棄をする者は、この照会書に書かれている事項に回答し署名押印した上で、裁判所へ返送します。

ちなみに、照会書の質問内容は、相続放棄の状況によて異なってくるようですが、具体的には次のような質問事項に回答することになります。
照会書に書かれている内容
・相続放棄をする意思は本当にあるか?
・被相続人の死亡を知った日はいつか?
・相続放棄をすると相続人としての一切の権利がなくなることを知っているか? …など
矢印
③ 相続放棄申述受理通知書の交付

照会書を返送後、特に問題がなければ、家庭裁判所から「相続放棄申述受理通知書」が郵送されてきます。この通知書が届けば、相続放棄が認められたことになり手続完了です(つまり、はじめから相続人ではなかったことになります)。
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④ 相続放棄申述受理証明書が必要な場合

受理証明書が必要な場合は、別途、申請手続をすることになります。この書面が必要な方は、家庭裁判所に置いてある所定の書類を使って交付申請書を作成(認印や③の通知書、収入印紙などが必要)し、相続放棄手続を行った家庭裁判所に提出してください。

受理通知書と受理証明書の違い

家庭裁判所で相続放棄の申述が受理されると「相続放棄申述受理通知書」が交付されますが、この書面は、あくまで申述を受理しましたということを伝える通知書なので、残念ながら相続放棄をしたことの証明にはなりません。

そのため、官公庁などに相続放棄に関する書類を提出しなければならないような場合(不動産の相続登記、債権者…など)には、相続放棄が成立したことを証明する「相続放棄申述受理証明書」が求められるので、必要に応じて交付申請手続きを行ってください。